投資用マンションを住宅ローンで購入させられた
- 東日本不動産相談センター
- 2020年11月8日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年5月26日
最近寄せられる相談で増えてきているのがこちらです。
不動産会社に勧められるがままに
①金利が安い②融資期間が長い③審査がゆるいetc.
という謳い文句に乗せられ、フラット35などの住宅ローンを利用して購入し、
賃貸にまわして収益を得ているケースです。
ニュースにもなりましたが、これは当然「不正行為」です。
俗に言う「なんちゃって住宅ローン」ですね。
先によく相談されている方のお話を挙げますが、
不正行為により金融機関から借り入れをしているので、
バレた時には当然即時一括返済を求められることになります。
場合によっては刑事告発もあるかもしれません。
また、このような手法で販売している不動産会社やマンションデベロッパーは
もちろんまともではありませんので、高額な価格で販売していますし、
管理を任せていた方は家賃の未払いなどの被害にもあっています。
そもそも住宅ローンは自身が居住する不動産を購入する為に
借り入れをしますので、購入後はその物件に住むことを前提としています。
その証拠として引越し後の住民票の提出を求められることもあります。
それに対し賃貸にまわし収益を得る投資用マンションは
通常、不動産担保ローンや不動産投資ローンというものを利用します。
この2つのローンの大きな違いは冒頭であげた通り、
まずは「金利」です。
住宅ローンは概ね0.5~2.0%で設定されますが、
不動産投資ローンは1.8~4.5%と割高になります。
また「融資期間」も変わってきます。
基本的に住宅ローンの場合はマンションの築年数に関わらず
最長35年と比較的長期になっています。
不動産投資ローンはマンションの築年数によって変わるケースが多いです。
これは残存耐用年数によるもので、物件が古くなればなるほど
融資期間は短くなるということです。
さらに、必要な自己資金(頭金)も変わってきます。
住宅ローンを利用する場合はいわゆる「フルローン」という
マンションの販売価格全額を借入れできることが多いですが、
不動産担保ローンの場合は販売価格の1~2割ほど必要という事がほとんどです。
最後に「審査基準」も異なります。
住宅ローンの場合はある程度の安定収入があればほとんどの方が
融資可能対象となります。
不動産担保ローンの場合は年収〇〇〇万以上、勤務先などいわゆる属性が
審査に大きく影響してきます。
このような背景がある事から、投資用マンションの購入ハードルを下げる為に
一部の不動産会社やマンションデベロッパーが「なんちゃって住宅ローン」を
悪用していたという事になります。
不動産投資は上手く運用できればとても素晴らしい資産を生んでくれますが
一歩間違えれば大きな失敗に繋がります。
投資は自己責任ではありますが、一部の不動産会社の悪事により被害にあっている方が
いるのも事実です。
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何か気になる事や心配な事があればこちらまで。
必ず解決方法がありますので諦めずにご相談ください。
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